DPF装着車必見!ENEOSディーゼルDH-2/CF-4 10W-30レビュー:長距離トラック運転手が語る燃費と静音性の向上
大型トラックやバスのエンジンオイル選び、特にDPF(Diesel Particulate Filter:ディーゼル微粒子捕集フィルター)装着車にお乗りの方は、オイル選びに苦労していませんか? 今回は、ENEOSの「JX ディーゼル DH-2/CF-4 10W-30」を実際に長距離トラックで使用した経験から、その性能を徹底レビューします。
なぜDPF装着車には専用オイルが必要なのか?
DPFは、ディーゼルエンジンから排出されるPM(Particulate Matter:粒子状物質)を捕集する装置です。しかし、オイルに含まれる添加剤の一部が燃焼すると灰分となり、DPFに堆積して目詰まりを引き起こす可能性があります。 そのため、DPF装着車には、灰分の少ない「DPF対応オイル」を使用することが推奨されています。
ENEOS ディーゼル DH-2/CF-4 10W-30を選んだ理由
私がこのオイルを選んだ理由は、以下の3点です。
- DPF対応:JASO DH-2規格に適合しており、DPFへの影響が少ないとされている。
- 省燃費性:10W-30という粘度が、省燃費に貢献すると期待した。
- ENEOSブランド:大手メーカーであるENEOSの製品であり、品質への信頼感があった。
実走行レビュー:燃費、静音性、そして…
実際に約10,000km走行してみての感想です。
燃費について
以前使用していたオイル(他社製15W-40)と比較して、燃費が約3~5%向上しました。長距離走行が多い私にとって、これは大きなメリットです。燃料代の節約に大きく貢献してくれています。
静音性について
エンジン音が明らかに静かになりました。特に高速走行時のノイズが軽減され、長距離運転の疲労軽減に繋がっています。
その他
- オイル交換後のエンジンの始動性が向上した。
- オイルの劣化が緩やかで、交換サイクルを延ばせそう(※オイルの状態は定期的に確認が必要です)。
他社製品との比較
DPF対応オイルとして、出光の「ゼプロディーゼルDH-2」や、カストロールの「CRB Multi CF-4」なども検討しました。
| 項目 | ENEOS DH-2/CF-4 10W-30 | 出光 ゼプロディーゼルDH-2 | カストロール CRB Multi CF-4 |
|---|---|---|---|
| 規格 | JASO DH-2, API CF-4 | JASO DH-2, API CF-4 | API CF-4 |
| 粘度 | 10W-30 | 15W-40 | 15W-40 |
| 価格 (20L) | 約8,000円 | 約7,500円 | 約7,000円 |
最終的にENEOSを選んだのは、10W-30という粘度と、以前からENEOS製品を使用していたことへの信頼感からです。
メリット・デメリット
メリット
- DPFへの影響が少ない
- 省燃費性が期待できる
- エンジン音が静かになる
- 始動性が向上する
デメリット
- 価格がやや高め
- 10W-30という粘度が、高負荷走行には不向きな場合がある(※車種や使用状況による)
まとめ
ENEOS ディーゼル DH-2/CF-4 10W-30は、DPF装着車にとって非常に有効なエンジンオイルだと感じました。燃費向上、静音性向上、始動性向上など、多くのメリットを実感できました。 ただし、価格がやや高めであることと、10W-30という粘度が車種や使用状況によっては不向きな場合があることに注意が必要です。
DPF装着車のオイル選びに迷っている方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
