オムロン高精度温湿度ロガー ZN-THS17-S レビュー:もう温湿度管理で悩まない!
工場や倉庫の品質管理において、温湿度管理は非常に重要です。温度や湿度が適切に管理されていないと、製品の品質劣化、機械の故障、従業員の健康被害など、様々な問題が発生する可能性があります。
今回、オムロンの高精度温湿度ロガー ZN-THS17-S を実際に導入し、その性能と使いやすさを徹底的にレビューします。これまでアナログな温湿度計で記録していた手間や、記録ミスから解放され、より正確で効率的な温湿度管理を実現できました。
ZN-THS17-S を選んだ理由
これまで、一般的な温湿度計を使って定期的に記録していましたが、記録漏れや転記ミスが頻発していました。また、複数の場所の温湿度を同時に把握することが難しく、管理が煩雑になっていました。
そこで、以下の点を重視して温湿度ロガーを探した結果、ZN-THS17-S が最適だと判断しました。
- 高精度であること: 製品の品質管理に影響するため、信頼性の高いデータが取得できることが重要。
- データロギング機能があること: 長期間の温湿度変化を自動で記録し、分析に活用できること。
- 設置が容易であること: 工場内の様々な場所に簡単に設置できること。
- 価格: 高性能ながらも、予算内で導入できること
ZN-THS17-S の主な特徴
- 高精度な温湿度測定: オムロン独自のセンシング技術により、高精度な温湿度測定を実現。
- データロギング機能: 最大60,000件のデータを記録可能。記録間隔は1秒~60分まで設定可能。
- USB通信機能: PCとUSB接続して、簡単にデータ収集が可能。
- 専用ソフトウェア: 収集したデータをグラフ表示したり、CSV形式で出力したりすることが可能。
- コンパクトな設計: 設置場所を選ばないコンパクトな設計。
使ってみて感じたメリット・デメリット
メリット
- 正確なデータ取得: これまで目視で確認していた温湿度と比べ、明らかに正確なデータが取得できるようになりました。品質管理の精度が向上し、不良品の発生を抑制できました。
- 省力化: 自動で温湿度を記録してくれるため、記録作業にかかっていた時間を大幅に削減できました。その分、他の業務に集中できるようになりました。
- 異常時の早期発見: 設定した温湿度範囲から外れた場合、アラームで通知してくれるため、異常を早期に発見し、迅速に対応できます。
- データ分析による改善: 蓄積されたデータを分析することで、温湿度管理の問題点や改善点を見つけ出すことができました。例えば、特定の時間帯に温度が上昇しやすい場所を特定し、空調設備の改善を行いました。
デメリット
- 初期設定: 初めて使用する際は、専用ソフトウェアのインストールや設定が必要になります。しかし、マニュアルが付属しているので、比較的簡単に設定できました。
- 価格: 他の温湿度計と比べると、価格はやや高めです。しかし、その価格に見合うだけの性能と機能が備わっていると感じています。
競合製品との比較
同様の機能を持つ製品として、株式会社ティアンドデイの「おんどとり」シリーズが挙げられます。おんどとりもデータロギング機能や無線通信機能を備えていますが、ZN-THS17-S はセンサヘッド部が固定されており、より安定した測定が可能である点が異なります。また、オムロンの製品は産業用途に特化しており、耐久性や信頼性に優れていると感じました。
どんな人におすすめ?
- 工場や倉庫で、厳格な温湿度管理が必要な方。
- 手作業での温湿度記録に手間を感じている方。
- 温湿度データを分析し、品質改善や省エネに取り組みたい方。
- 医薬品、食品、精密機器などを扱う企業
まとめ
オムロンの高精度温湿度ロガー ZN-THS17-S は、温湿度管理の精度向上、省力化、異常の早期発見、データ分析による改善など、様々なメリットをもたらしてくれる製品です。初期費用はかかりますが、長期的に見れば、業務効率化や品質向上に大きく貢献してくれるはずです。
温湿度管理でお悩みの方は、ぜひ ZN-THS17-S の導入を検討してみてください。
