モロッコ料理に欠かせないスパイスミックス「ラセラヌー(Rasalhanut)」を知っているだろうか? カレーやスープにひとさじ加えるだけで、異国の香りが広がる魔法のスパイスだ。初めて使うときは「これ、本当に美味しくなるの?」と半信半疑だったが、一度試してみたらその深みのある味わいに驚いた。
ラセラヌーとは何か?
ラセラヌーは、北アフリカのモロッコ料理でよく使われるスパイスミックス。名前の意味は「店のベストスパイス」というらしく、その名の通り何種類ものスパイスがブレンドされている。基本的な材料は以下のようなものが多い。
スパイスの組み合わせはメーカーごとに異なるが、共通しているのは甘さと辛さ、そして芳醇な香りが絶妙に混じり合っていることだ。
実際に使ってみた
最初に試したのは、シンプルに鶏肉のロースト。オリーブオイルにラセラヌーを混ぜて、塩と一緒に鶏もも肉にすり込んで焼いてみた。焼き上がると、シナモンとクミンの香ばしい匂いが漂い、一口食べるとスパイスの奥行きに驚いた。これは普通の塩胡椒とは全く違う。
次に試したのはスープ。トマトベースのスープにひとさじ加えてみたところ、一気に異国の味になった。日本のコンソメスープとは違い、甘みとスパイスの刺激が調和して、深みのある味わいになる。
ラセラヌーのメリットとデメリット
メリット
- 風味のバリエーションが広がる:普段の料理に加えるだけで、エスニックな風味が出せる。
- 少量で十分:スパイスが濃厚なので、ほんの少しで料理の味がガラッと変わる。
- 保存がきく:乾燥スパイスなので長期保存が可能。
デメリット
- 人によっては香りが強すぎる:特にシナモンやクローブの香りが苦手な人には、少しクセがあるかもしれない。
- 適量を見極めるのが難しい:最初に入れすぎると味が支配されてしまうので、少しずつ加えるのがポイント。
こんな人におすすめ
普段の料理に少し変化をつけたいなら、ラセラヌーを試してみる価値はある。カレーに加えると奥行きが増すし、煮込み料理にも相性がいい。スパイス一つでこんなに変わるのか、という驚きをぜひ体験してほしい。
